国家利益や安全保障について真剣に勉強し直して貰いたいと思います。

奥山にもみじ踏みわけ鳴く鹿の声きくときぞ秋は悲しき(猿丸大夫・平安時代)

 古来、秋を詠んだ詩歌は多く、関東地方の紅葉も今を盛りですが、やがて訪れる冬のきざしでもあります。

 体調ははいかがですか?

 東日本大震災という国難に立ち向かった自衛隊の動員規模とその迅速さ、効率よく統一された指揮系統、隊員個々の技量とモラルの高さ等を外国の軍事専門家が高く評価し、有事即応能力は臨戦態勢下の国家並と評しています。中国は、自衛隊は平和主義の名の下で軍事組織としての訓練や経験に乏しく精強さに欠けると考えていたのを、震災後は精強であり、国家としての戦いの準備は高度になされていると認識を変えたと言われています。

 ロシアも日本の有事への備えは米国やイスラエルと同等に精強なもので、自衛隊は既に北方領土を問題なく占領し、確保する能力を備えていると指摘しています。

 陸海空の3自衛隊が10万7000人を、美事な共同により迅速な大部隊の展開、主要道路の速やかな修復、支援物資の円滑迅速な輸送と集積等の後方支援にも優れた対応能力を発揮し、救助や捜索、給水・給食・入浴・医療等の生活支援等に献身したばかりでなく、ロシアや中国に対する国土周辺の防空警戒や監視等の国家安全保障にも支障を生じさせることなく、自衛隊の本来任務に斉々と対応したことを外国の軍関係者は驚いています。この2~3年日本政府の外交下手と安全保障に対する無為無策ぶりは周辺諸国の軽侮の念を誘い、領土や経済水域で跳梁跋扈を許し、卑屈な対応が更なる跳梁を許すと言う状況でした。

しかし、自衛隊の組織の能力や隊員の質とモラルの高さ、日本人全体の結束力やモラルの高さを世界が如実に感得したことが、周辺諸国の対日軽侮の姿勢を改めさせるかも知れません、ただ、安全保障より子供手当が大切と陸自定員を千人規模で削り、装備の改善にブレーキをかけた現政権には国家利益や安全保障について真剣に勉強し直して貰いたいと思います。

 国家利益を守るために対応する時よりも、損なわれた国家利益を回復するときの方が遥かに困難であり、多くの血が流れるものであるという歴史の教訓を知るべきです。

コメントを残す

このページの先頭へ