問題点を予兆の段階で除去する努力

遅い梅雨明けと2つの台風の影響で7月は雨が多く、8月は気象台始まって以来の猛暑(熊谷、館林、多治見では40度を超える)が続きました。
体調はいかがですか。

 さて話は変わり、先の参議院選挙の結果、「ひげの隊長さん」こと佐藤正久氏(元1当陸佐)は当選を果たしましたが、思うところを述べたいと思います。
 古代中国の戦国時代(BC430~BC256)名医泰越人は扁鵲(へんじゃく)の字名で有名でしたが、彼の二人の兄も医者でした。
 或る人が「兄弟の中で誰が一番の名医か」と尋ねると、彼はこう答えました。「長兄は兆候が出る前に病根を除き予防してしまうので世間に無名です。次兄はわずかの兆候を見逃さず治すので、地域の人に多少知られています。私は派手に投薬と手術をして治療し、天下に名が知れ渡っています。」

扁鵲の言葉を念頭に置いて、日本の政治の現状を見ると政敵の示す問題点の診断や治療法に重箱の隅をつつくようにしてけちをつけたり、外交・安全保障.福祉の処方までも政争の具として針小棒大に騒ぎ立てて自分を際立たせようという傾向が強いことを憂えます。
この手法は問題解決を遅らせ国益を損なうので、先進諸国には、安全や外交は政争の具にしないという不文律があります。
問題点を予兆の段階で除去する努力をこそ、して貰いたいものです。

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