国際の平和と福祉に貢献する能力と理性をもった国

気の早い渡り鳥の飛来も伝えられる昨今ですが、お元気ですか。

どこの国も国家利益を確保して、国民の福祉と国家国民の安全を守ることを、国家戦略の二本柱としており、軍事・外交・福祉の問題は立場が違っても政治家は政争の具にしないというのが、先進国の不文律です。

ところが日本には自衛隊の軍事的機能に極めて否定的で、国家利益に配慮することをせずに自衛隊の海外での活躍に対しインド洋、クウェート、ゴラン高原の隊員の活躍を個人のボランティア以下に評価する、教育者、評論家、マスメディアが今も無視できない世論を形づくっています。

この人たちの考えは、つまるところ、安全保障の手段が弱いほど攻められることがなく安全で平和だというのです。

この世論を背景として、インド洋やクウェートの自衛隊が、政争の具にされつつあります。

しかし、生物界の頂点に立っている人間以外は弱肉強食の世界で弱者は強者の餌食となりますが、人間の国際関係も歴史に見る限り、弱小国と強大国の間に支配者と服従者の関係があります。

日本はサメのような獰猛な生物の立場に立つ必要はありませんが、逃げまどい食べられるだけの弱い鰯の立場で、外国に対し、常に口惜しい、悲しい、惨めという思いを排除し、国際の平和と福祉に貢献する能力と理性をもった国であるべきです。

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