長い視点で広くものを見る姿勢に乏しい人達

焚き火やストーブを身近に感ずる季節ですが、如何お過ごしでしょうか。

転勤族として各地を巡っていた頃、地域の団体や同好会が狭過ぎず広過ぎない500人程度のホールと複数の研修室を持つ文化交流施設で美術工芸・演劇・音楽の公演や発表会を活発に行い、そこが地域の中心になっていました。

しかしどこでも建設時に、当面の緊急性は乏しいが、反対もしにくい福祉の細かい要求を揚げて、文化交流施設建設反対を唱える人たちがおり、反対論者には社会や政治への関心は高いが、職業選択も社会的地位も志に反し、地域活動にもなじめず鬱積した不満が嵩じて物質的豊かさに無関係な文化施設に反対して、地域に名前を売るという人も多かったそうです。

目に見えない形而上的なことに対する理解度や長い視点で広くものを見る姿勢に乏しいのがこの人達の共通点で、インド洋の給油活動を論ずる政治家にも、同様の共通点が目立つように思います。

ロシアや中国を含む諸国が支持するアフガンのテロとの戦いで、37箇国が地上部隊を派遣し、多数の戦死者が出ている時に、日本が後方支援の洋上給油だけで、諸国に評価されているのは高度な能力を発揮して隊員が任務を果たしているからですが、「ご苦労様」ではなく、恰もよけいなことをしているような発言が国内に存在します。
黙々と国のために励む若者を次の詩の海の魚にしてはなりません。

おさかな (金子みすず)

海の魚はかわいそう
 お米は人に作られる
  牛は牧場で飼われてる

鯉もお池でふをもらうけれども海のお魚は
 なんにもお世話にならないしいたずら一つ
  しないのにこうして私たちに食べられる

ほんとに魚はかわいそう

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