軍事問題や国際政治に正しい知識や判断を持てない人達

日本では戦後約30年を経た昭和50年代になると世代交代や社会主義諸国の経済的停滞が目立ちはじめ、進歩的文化人の社会主義礼讃や自虐的歴史観や自国の文化や伝統をなじる姿やこれに同調する政党に対する批判がメディアの中に育ちはじめました。

自衛隊に対するいわれのない中傷に反論の場を与えるメディアも現れ、国の内外で活躍する自衛隊員の姿を見て、世間も自衛隊に市民権を与えるようになりました。
今では身内の職業を聞かれて、「自衛官」と答えず「公務員」と逃げる必要はまずありません。

 しかし、残念なことに日本の50代60代大学卒の人の軍事知識が欧米の小学校5・6年生より粗末な点に大きな問題があり、行事を通じて接した外国の子供や若い母親らと日本人を比較して、そう感じています。

 例えば、私より1~2才年上(72才くらい)の国立4年生大学を出た企業人で自衛隊に好感を持っている九州男児が次のような質問を連発しました。
「戦艦と駆逐艦はどちらが大きいか」「掃海艇と巡洋艦はどちらが大きくてどう違うのか」「佐官と尉官はどちらが偉いのか」

また50代終わりの観閲式や観艦式の見学が大好きな流通業の営業マンから「軍曹と中尉はどちらが上級者か」「少尉と大佐はどちらが格上か」「陸軍の分隊長と中隊長はどちらが上官か」等の質問を受けました。

 高校時代の友人の男は「自衛隊は役立たずの無用の長物」と悪口を言い続けていました。
 ところが、彼は海上自衛隊がP-3C対潜航空機やヘリコプターを持っていることや陸・空の装備についても、また国内外の自衛隊の活動についても全く知りませんでした。「平和主義は軍事音痴ほど良い」と言わんばかりのお粗末さです。

当然私は陸・空隊員の海外活動状況や海自の機雷掃海等の事例や災害派遣の事例を説明し、国際法規の裏付けのない平和論がナンセンスであることをわかりやすく説きました。

これまで事例に述べて来た人たちは自衛隊賛成・反対の別なく、軍事問題や国際政治に正しい知識や判断を持つことがほとんど不可能であり、父兄会としてこの辺りに大きな活動の場があると思います。

自衛隊を知らない人達について 12345
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