混乱の原因を作り続けてきた政府の責任は大きいと思います。
朝夕の涼しさが増してくる候ですが、お元気ですか。
お盆の行事は東京、神奈川、埼玉、千葉の東京湾沿いで7月に行うところが多いようですが、全国的には8月が多く、奈良春日大社の万灯会や京都五山の送り火も暑さの盛りに行われました。京都で東日本大震災の犠牲者を弔い被災地の木材も焚く予定でしたが、樹皮から少量のセシウムが計測されたという理由で中止されました。
結局樹皮部を除いて成田山で焚き、平泉では、一切の放射能の計測をせずに大文字焼を行い、住民の反対もなく、逆に京都の反対姿勢に対して被災地住民の心に微妙なわだかまりが生じたと報じられました。
京都の行政担当者は「放射能セシウムが琵琶湖に入ると京都、大阪の飲み水を汚染する」とテレビで語っていました。
セシウムは28.5度C以上で液状となり、705度C以上で沸騰し気化して大気中に拡散し、地上に降下することはあり得ます。しかし溶液やガスは水や大気中で一様な濃度になるまで拡散を続けて薄まる性質があります。例えば、1グラムの食塩を1リットルの水に溶かすと、その溶液のどこを測っても同じ濃度になるまで拡散します。
琵琶湖にドラム缶一本分の食塩を入れると琵琶湖中の水が同じ濃さになるまで拡散し、海に入れれば世界中の海水に一様に拡散します。だから世界中のどこで測っても、海水の成分の割合はほぼ一定なのです。
五山の送り火で樹皮の中の微量なセシウムの一部が大気中に拡散し、更に薄められて降下する量は測定困難な微量かも知れません。
その一部が琵琶湖で拡散したら、その値はそれこそ小さ過ぎて測定不能だと思います。
事実を小出しにして国民の不安を助長し、このような混乱の原因を作り続けてきた政府の責任は大きいと思います。