久間大臣の発言と辞任

大雨と地震による被災者に若い隊員の活躍が報道されていますが如何お過ごしですか。
 さて「久間大臣の発言と辞任」について、私の所感を述べたいと思います。
 また8月15日がめぐってきます。
米国では「原爆投下が終戦をもたらし、原爆犠牲者の数の10倍の日本人の生命も救った」という主張が主流ですが、類似の発言をした久間大臣は辞任しました。

 私は海上自衛隊幹部学校の戦史の時間に、米、韓、シンガポール各海軍の佐官級留学生に史実に従って客観的に第2次大戦の原因結果と現代までの流れを語り

「真珠湾では軍隊だけが攻撃され、原爆は無差別に幼児から老人まで市民を攻撃した。」ことや日本の歴史に詳しかったグルー元駐日大使やライシャワー教授、民俗学者ベネディクト女史の進言に従って米国が対応していたら国際法違反の原爆使用は不要だったはず。と私の意見を率直に述べ、

これに米国の留学生も歴史観は百人百様と冷静に受け止め、「当時の民主党政権に判断ミスがあった」という者もいて、友好的雰囲気は卒業後も続きました。

かつて防大の防衛大学教室の足立純夫教授も水交会で私と同様の意見を述べていました。

 1945年2月中旬、ドイツ東部のドレスデンは、約1千機のB-29により一夜で廃墟と化しましたが、ドイツは

旧東西ドイツ政府も統一した現政府も「ドイツの戦争責任は認めるが、この無差別爆撃は国際法上の犯罪という主張で一貫しています。
米国やヨーロッパの法学者や政治家でこれに反論する人は僅かです。

One Response to “久間大臣の発言と辞任”

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